引き渡しは「お祭り」じゃない?
- SAKAMOTO
- 3月9日
- 読了時間: 3分
後悔しないための大人の最終チェック

皆様、こんにちは。
春の足音が聞こえてくると、インテリアの妄想も膨らみますね。
さて、3月といえば住宅業界は一年で最も慌ただしい季節。
「決算」と「新生活」が重なり、現場はまるで戦場です。この時期に引渡しを受ける皆様へ、少しだけ、厳しいけれど愛のあるプロの視点をお届けします。
「お祝いムード」に流されない勇気を

引渡し日は、テープカットや花束で華やかな雰囲気になることも多いもの。ですが、ここで舞い上がってはいけません。
繁忙期の現場は、職人さんの確保が難しく、工期が極限までタイトになります。結果として、壁の入隅の隙間や床の傷といった表面的な不具合だけでなく、本来あるべき設備の説明が漏れるなど、ソフト面のミスも起きがちです。
内覧会(竣工検査)はアラ探しではなく、長く愛でるための儀式です。
入居時の状態記録は重要です。気になる点については、その場で写真に収め、付箋を貼ってもらいましょう。それが結果的に、施工会社との良好な関係を長く保つ秘訣です。
引き渡し前に是正をしてもらおう

「時間がないので、とりあえず引き渡しをして、入居後に是正を行います!」
これ、極力やめましょう。
なぜならば、引き渡しが済んでしまうと、施工会社の対応は遅れがちになります。1,2ヶ月で是正してもらえるならラッキー。半年、いや1年経っても是正してもらえないというご相談が多々あります。
住まいるダイヤル、消費者センターに相談しても、解決までには長い長い時間がかかることが少なくないのです。
「引き渡し」書類という名の安心を手に入れる

形あるもの(建物)に目が向きがちですが、書類こそが資産価値を守ります。
引き渡し時にどのような状態だったかを書類にまとめておくことで、数年後のアフター点検やメンテナンス、売却時などに大変有益な資料となります。
「長期優良住宅」や「住宅性能評価」を受けている場合、その証明書がなければ税制優遇が受けられません。
これは着工前に申請が必要なものですが、施工会社が忘れてしまっていたという相談が後を立たない事例でもあります。着工前に必ず申請しているか、その書類が揃っているかを必ず確認しましょう。これらは言わば、お家の「健康診断書」兼「身分証明書」です。
ライフラインは「スマート」に整える

3月は引越し業者だけでなく、ガスやネットの開通工事も数週間待ちが当たり前。
「鍵をもらってすぐ住める」と思っていたら、初日はお風呂も沸かせず、Wi-Fiも繋がらず、ダンボールの中で凍える……なんていうのは、あまりに切ないお話ですが、よくある相談事例のひとつです。
電気・ガスの自由化以降、手続きの窓口が多様化しています。資源エネルギー庁の広報でも注意喚起されていますが、契約先によっては開栓までのリードタイムが異なります。引越しの2週間前には「予約完了」のステータスにしておくのが、大人の余裕というものです。
せっかくのマイホーム。
急ぎ足の春に流されず、一歩立ち止まって確認することで、その後の暮らしの質がぐんと高まります。
皆様の新しい門出が、素晴らしいものになりますように。
何かお困りごとがあれば、ご相談くださいね。



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