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家づくりに「鉄のカーテン」が必要な理由【後編】
分離か一貫か……それが問題だ。 前編では、設計と施工の間に「鉄のカーテン」を引くことの大切さについてお話ししました。仲が悪いほうがいいのではなく、プロとして健全な緊張感を保つこと。それが結果として、あなたの家を守ることに繋がります。 では、実際に家を建てる際、どのような契約の形を選べばその「安心」を手にできるのでしょうか。今回は、設計事務所と施工会社を分けて契約する「設計施工分離」という選択肢について、そのリアルな姿を紐解いていきたいと思います。 「鉄のカーテン」設計施工分離がもたらす、たった一つの、けれど絶大なメリット Image by Jon Tyson from Unsplash この方式は、文字通り「鉄のカーテン」を会社単位で物理的に分ける手法です。一番のメリットは、100%施主の味方として、プロが現場を厳しく見守ってくれることにあります。 設計者は施工会社から給料をもらっているわけではありません。ですから、現場で万が一ミスや見落としを見つけたとしても、会社に気兼ねすることなく、毅然とやり直しを命じることができるのです。...
1月26日読了時間: 4分


家づくりに「鉄のカーテン」が必要な理由【前編】
理想の住まいを形にするお手伝いをしていると、残念ながら「施工中のトラブル」という、悲鳴に近いご相談をいただくことが後を絶ちません。せっかくの家づくりが、なぜ途中で暗雲に包まれてしまうのか。その原因のひとつに、ハウスメーカーやゼネコンによく見られる「設計と施工が分離されていない」構造にあると私は考えています。 ◆現場に引かれるべき聖域の境界線「鉄のカーテン」 Image by Daria L. from Unsplash 昔、施工のセンセイが「設計と工事の間には、鉄のカーテンが引かれていなければならない」と切々と説かれたことが、今も頭から離れません。「仲が悪いほうがいい」と言っているように聞こえるかもしれませんが、これはプロの世界における健全な緊張感を指す言葉です。 この境界が曖昧になると、現場ではどうしても施工のしやすさが優先されがちになります。結果として、顧客の切実な希望や、設計者が本来意図していた繊細なディテールが、現場の都合という大きな波に飲み込まれてしまうのです。 例えば、洋服のオーダーメイド。仕立て屋さんがこのデザインは縫いにくいから、
1月19日読了時間: 3分


【家づくりその前に】CMの魔法と現実
テレビCMって、ある意味「罪」ですよね(笑)。 素敵なタレントさんが微笑むと、そのハウスメーカーも、建つ家も、すべてが完璧に見えてしまう。 でも、私たちは少し冷静になる必要があります。 なぜなら、どれほど大手でも、実際に現場で作業をするのは「人」だからです。 人が造るものに、100%の完璧はありません。 よくご相談の中で、「大手だからあまり心配してないんですけど」「ハウスメーカー特有のミスについても教えてほしい」と聞かれることがあります。 その信頼感こそがブランド力なのだと思いますが、実は少し違います。 残念ながら、大手ハウスメーカーだろうが地場の工務店だろうが、不具合の発生頻度に大きな関係はありません。また、 「ここ特有」といった特別なミスが存在するわけでもないのです。 どこで建てようとも、大なり小なりヒューマンエラーは起きるもの。 それを前提として、どうすればリスクを減らせるか?に対策を講じることが重要です。 家づくり・ご提案したい「転ばぬ先の杖」 1. 契約のプロによるチェック 契約書は、トラブルが起きたときの唯一のルールブック。不動産に
2025年12月9日読了時間: 2分


マイホームを建てる時・「誰に頼むか」問題、出発点が危険かも⁈
マイホームを建てる時、必ず直面する「最初の壁」。それが、「どこに頼むか」問題です。 「設計事務所はオートクチュール」 「工務店は仕立て屋」 「ハウスメーカーはブランド服」。 しかし、その「分類」や「イメージ」から入ると、家づくりの本質を見失う「罠」に陥ることがあります。今回は、その危険な「視点のズレ」を3つをお話します。 ズレ①:「デザイン」か「価格」かの二択で考えてしまう 「設計事務所はデザイン料が高い」「ハウスメーカーは安心価格」。皆様、その二択で議論を始めがちですが、その前に、全社共通でクリアすべき「土台」があります。 それは 「住宅性能」 です。 せっかくの新築なのに、寒い脱衣所で血圧がジェットコースターになるような家を、今この時代に建ててはいけません。 国土交通省もようやく重い腰を上げ、2025年から新築住宅における「断熱等級4」の適合が義務化されました。しかし、等級4は「最低基準」はまだ甘い。快適な暮らし(と光熱費の節約)を目指すなら「等級5」以上、将来を見越すなら「等級6以上」を標準仕様として提案してくれるパートナーを探すべきです。
2025年11月17日読了時間: 5分
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